“取揃”の読み方と例文
読み方割合
とりそろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その外にまだ珍らしいものばかり取揃とりそろえたいと思いますから用意の出来次第御通知申上げます。どうぞ是非阿父様とお二人でいらしって下さい
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
床間とこのまには百合の花も在らず煌々こうこうたる燈火ともしびの下に座を設け、ぜんを据ゑてかたはら手焙てあぶりを置き、茶器食籠じきろうなど取揃とりそろへて、この一目さすがに旅のつかれを忘るべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いそいで御頼申升よ御藥取に𢌞らねばとかけ行に、女房も無言で塵除ちりよけはづして金紋の車念入に拂、あづかりの前掛てうちん取揃とりそろえれば亭主の仕度も出來ぬ
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)