もの)” の例文
「一山三塔さんとうものへは慈円より、あらためて道理ことわりを明白に申し伝うびょう候と。——わかったか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでは、まだ童形どうぎょうでご修行あるはずの法規おきてでございます。古来からの山門の伝習をお破りあそばしては、恐れながら、一山のものが、不法を鳴らして、うるそう騒ぎはいたしませぬか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)