“法規”の読み方と例文
読み方割合
おきて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがために福音と諸〻の大いなる師とは棄てられ、人專ら寺院の法規おきてを學ぶことその紙端かみのはしにあらはるゝ如し 一三三—一三五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
やしろの境内なる足許に、切立きったての石段は、はやくそのふなばたに昇る梯子はしごかとばかり、遠近おちこち法規おきてが乱れて、赤沼の三郎が、角の室という八畳の縁近に、びんふっさりした束髪と、薄手な年増の円髷まるまげ
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それでは、まだ童形どうぎょうでご修行あるはずの法規おきてでございます。古来からの山門の伝習をお破りあそばしては、恐れながら、一山のものが、不法を鳴らして、うるそう騒ぎはいたしませぬか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)