“聞棄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききず66.7%
ききずて16.7%
きゝずて16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを聞棄ききずてに、今は、ゆっくりと歩行あるき出したが、雨がふわふわと思いのまま軽い風に浮立つ中に、どうやら足許あしもともふらふらとなる。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一月ばかり前の、同じこの歌枕で会った時、蝶吉はそれとはなく、しきりに子が一人欲しくはないかといったのを、気にも留めないで聞棄ききずてにしたが、松のすしの毒口を、ここで聞正せば実際で
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの悪党の蟠龍軒が無慈悲な為され方を聞いて居りました、そう云う訳では聞棄きゝずてにならぬ、これから蟠龍軒の処へ往って掛合かけおうて来ると申しますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)