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聞棄
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ききず
ふりがな文庫
“
聞棄
(
ききず
)” の例文
これを
聞棄
(
ききず
)
てに、今は、ゆっくりと
歩行
(
ある
)
き出したが、雨がふわふわと思いのまま軽い風に浮立つ中に、どうやら
足許
(
あしもと
)
もふらふらとなる。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その経綸が実業家の眼から見るというべくして行うべからざる空想であったから、
偶々
(
たまたま
)
その方面の有力者に話しても
聞棄
(
ききず
)
てにされるばかりで話に乗ってくれなかった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
けれども何の張合もなかった、客は別に騒ぎもせず、さればって
聞棄
(
ききず
)
てにもせず、
何
(
なん
)
の
機会
(
きっかけ
)
もないのに、小形の銀の懐中時計をぱちりと開けて見て、無雑作に
突込
(
つッこ
)
んで
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
村端
(
むらはずれ
)
で、寺に休むと、
此処
(
ここ
)
で
支度
(
したく
)
を替えて、
多勢
(
おおぜい
)
が
口々
(
くちぐち
)
に、御苦労、御苦労というのを
聞棄
(
ききず
)
てに、娘は、一人の若い者に
負
(
おんぶ
)
させた私にちょっと
頬摺
(
ほおずり
)
をして、それから、
石高路
(
いしだかみち
)
の坂を越して
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
棄
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“聞”で始まる語句
聞
聞説
聞済
聞分
聞咎
聞惚
聞書
聞糺
聞人
聞合