聞棄ききずて)” の例文
一月ばかり前の、同じこの歌枕で会った時、蝶吉はそれとはなく、しきりに子が一人欲しくはないかといったのを、気にも留めないで聞棄ききずてにしたが、松のすしの毒口を、ここで聞正せば実際で
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)