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鑑定
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めきき
ふりがな文庫
“
鑑定
(
めきき
)” の例文
「こういう品は
今時
(
いまどき
)
、この山国でもなければ滅多には出て来ないわい、いざ神尾殿、よく穂先から
込
(
こみ
)
の具合まで、
鑑定
(
めきき
)
して御覧あれ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
だが、さる
物識
(
ものしり
)
の説によると、あんな事になつたのは、学者の
鑑定
(
めきき
)
が足りないのでも何でもなく、掘出された独木舟が悪いのださうだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「恐しく先をくぐりましたね親分、まさにそのとおり。銭形の親分の
鑑定
(
めきき
)
に狂いはないが、此処に一つ困ったことが起った」
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
本阿弥の辻に住んでいるところから、人呼んで本阿弥光悦というが、本名は次郎三郎、また本業は刀の
鑑定
(
めきき
)
と、
研
(
とぎ
)
と、
浄拭
(
ぬぐい
)
。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
犬を飼育したりその
鑑定
(
めきき
)
をしたり、あるいは流行を追って変り種の交配を図ったりする上に、かなりの利便があったのだろうと考えております。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
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「専斎殿の
鑑定
(
めきき
)
によれは、捨て売りにしても五十両。
好事家
(
こうずか
)
などに譲るとすれば百両の値打ちはあるそうだ」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そっと近所の役人に
鑑定
(
めきき
)
してもらうと、まぎれもない金座で吹いた小判だというので、源七は安心して、米とおつりを渡したのだったが、小判が
真物
(
ほんもの
)
であればあるだけ
早耳三次捕物聞書:03 浮世芝居女看板
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
どうも、鯉のふとり
工合
(
ぐあい
)
を
鑑定
(
めきき
)
したものらしい……きっと今晩の
御馳走
(
ごちそう
)
だと思うんだ。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「玉井さんは、刀剣の
鑑定
(
めきき
)
が、大層、上手じゃげなのう。これも、銘刀かね?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「アレクセイ・イヴァーノヴィチ、あなたは寶石の
鑑定
(
めきき
)
ができますかね?」
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
鑑定
(
めきき
)
に来たりし楼の主が誘ひにまかせ、この地に
活計
(
たつき
)
もとむとて親子
三人
(
みたり
)
が旅衣、たち
出
(
いで
)
しはこの訳、それより奥は何なれや、今は寮のあづかりをして母は遊女の仕立物、父は小格子の書記に成りぬ
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ところが万殿、偶然といおうか、きょう何心なく
吹上
(
ふきあげ
)
を歩くうちに、この吉宗が、奇異な短刀を手に入れたのだが、
鑑定
(
めきき
)
をしていただけようか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
利休はなつかしさうに言つて、生前に茶器を
鑑定
(
めきき
)
した時のやうな眼つきをして、しげしげと遠州の顔を見ました。
利休と遠州
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「八、お前は気の毒だが、石巻左陣さんを呼んで来てくれ。短刀を
鑑定
(
めきき
)
して頂きたいからって、いいか」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それはお安いこと、進上致そう。その前に一応の
鑑定
(
めきき
)
が所望」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「下手人は両刀を帯びた侍、なんで、そんな短刀を選ぶ必要があろう。後日の
鑑定
(
めきき
)
を
紛
(
まぎら
)
わすからくりさ」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠州は茶器の
鑑定
(
めきき
)
が
巧
(
うま
)
かつたので、将軍はいつも大金をこの男に
委
(
まか
)
せて、
色々
(
いろん
)
な名器を集めさせた。ところが、遠州はその金を一万両ばかし自分の用に
費
(
つか
)
ひ込んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「待ってくれ、もう一つ、この手紙は誰が書いたか、元助と宗匠に
鑑定
(
めきき
)
して貰おう」
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
七兵衛もちょっとした刀の
鑑定
(
めきき
)
ぐらいはできる男であったから
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「けれど、そちの探ッている目星と、わしの存じている事とは、違っているかも分るまい。釘勘、お前はその仮面が、今何処の誰の手にあると
鑑定
(
めきき
)
をつけているな」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本阿弥
(
ほんあみ
)
の
鑑定
(
めきき
)
で、偽と知れたのはツイ近頃、——その前に万一の時の事を五兵衛に相談すると、佩刀を盗まれた落度から偽物と掏り換えの罪は、みんな五兵衛が自分で引受けるから
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もしや、おれの眼が低くて、
鑑定
(
めきき
)
が誤つてゐるのではあるまいか……」
小壺狩
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
篤
(
とく
)
と
鑑定
(
めきき
)
がしてもらいたい
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
本阿弥
(
ほんあみ
)
の
鑑定
(
めきき
)
で偽物と解り、石川様へ厳重なお達しがあったのだそうでございます
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちょうど冬のことだったので、宿屋の
主人
(
あるじ
)
は夜長の心遣いから、
溺器
(
しびん
)
を室の片隅に持運んで来た。それは一風変った形をした陶器だったが、物の
鑑定
(
めきき
)
にたけた貞昌の眼は、それを見遁さなかった。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「刀の
鑑定
(
めきき
)
は、たしか、そちらの方が先輩であったと思う」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
する人じゃありませんよ。——こればかりは三輪の万七親分の
鑑定
(
めきき
)
違いでしょう
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「呆れ返った野郎だ。手前はその刀屋の
鑑定
(
めきき
)
を、相手に言わなかったのか」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前の
鑑定
(
めきき
)
が当てになるものか。とにかく行ってみるとしようか」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どうだ八、お澪は周助の娘とみたが、——この
鑑定
(
めきき
)
は当るか」
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「娘の
鑑定
(
めきき
)
だけは、大した腕前だな、八」
銭形平次捕物控:096 忍術指南
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、手前は、酒の
鑑定
(
めきき
)
は自慢だったな」
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
鑑定
(
めきき
)
が細かいな」
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鑑定”の意味
《名詞》
鑑 定(かんてい)
専門的な知識、技能によって、物の価値、真贋を判断・評価すること。美術品、骨董品等に対して行う。
不動産鑑定評価のこと。
訴訟における、学識経験者による専門的知識・判断の報告を目的とした証拠調べ手続。
(出典:Wiktionary)
“鑑定”の解説
鑑定(かんてい)とは、専門的な知識を持つ者(専門家)が、科学的、統計学的、感覚的な分析に基づいて行う、評価・判断をいう。鑑定の結果を記した報告書を鑑定書という。
(出典:Wikipedia)
鑑
常用漢字
中学
部首:⾦
23画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“鑑定”で始まる語句
鑑定家
鑑定書
鑑定料
鑑定役
鑑定法
鑑定証
鑑定上手
鑑定折紙