“物識:ものしり” の例文
“物識:ものしり”を含む作品の著者(上位)作品数
薄田泣菫4
樋口一葉3
三遊亭円朝2
野村胡堂1
内田魯庵1
“物識:ものしり”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア25.0%
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓6.2%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸3.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
丁度淨土門の信者が他力本願に頼る以上は憖じ小才覺や、えせ物識ものしりを棄てて仕舞はねばならぬやうなものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
変だなと気がいて、色々な物識ものしりに訊いてみると、謡曲うたひのなかには健康にためにならないのがあるといふ事が判つた。
王様にしておくのは勿体ない程の物識ものしりで、数多い学者のなかには、この人のお蔭になつたのも少くはなかつた。
わが愛する頼山陽氏と世上の物識ものしりとに教へる。魚は右にあらうが、左にあらうが、早く箸をおろした方が一番いいのである。
持ち過ぎてゐるやうにするには、名物切を世間にちらばらすか、それとも主人がもつと物識ものしりになる事だ。
骨董好きの富豪かねもちに教へる。いつ迄も秘蔵の骨董を失ふまいとするには、自分達の家族を成るべく物識ものしりにしておくが一番手堅い。
書記官はラサのシナ人中では最も物識ものしり、最も老練家として尊敬を受けて居る人ですが、そういう事をいわれたから一遍に信用してしまった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「ありゃ何だい、質屋の亭主だっていうが、野幇間のだいこだか、俳諧師だか解ったものじゃない。あんな物識ものしり顔をする野郎は俺は嫌いさ」
だが、さる物識ものしりの説によると、あんな事になつたのは、学者の鑑定めききが足りないのでも何でもなく、掘出された独木舟が悪いのださうだ。
水木氏は大和にある仏の名前とをんなの顔とをみんな知り抜いてゐる程の物識ものしりである。
隱居いんきよ物識ものしりぶつて『新玉あらたまとしちかへるあしたかな』づこんなふうふものだと作例さくれいしめす。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
長吉のわからずやはれも知る乱暴の上なしなれど、信如の尻おし無くはあれほどに思ひ切りて表町をばあらし得じ、人前をば物識ものしりらしく温順すなほにつくりて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人前ひとまへをば物識ものしりらしく温順すなほにつくりて、かげまわりて機械からくりいとひききしは藤本ふぢもと仕業しわざきはまりぬ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
祇園の芸妓げいこは辞書と同じ物識ものしりだとも思へないのだから。
二十四番地、都は掛値をする所だから、なんでも半分に値切って、十二番地、だなんて、村で物識ものしりの老人がいつか話してくれたのを思い出したが、まさかそれは話だと、留吉は考えました。
都の眼 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
しかし前にも申した通り、あなたと私とはまるで専門が違いますので、私の筆にする事が、時によると変に物識ものしりめいた余計よけいぐさのように、あなたの眼に映るかも知れません。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
近所での物識ものしりと言われている老農夫である。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
長二、お前が何程いくら物識ものしりでも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ところが或る物識ものしりの方は、「イヤ/\西洋にも幽霊がある、決して無いとは云われぬ、必ず有るに違いない」と仰しゃるから、私共は「ヘエうでございますか、幽霊は矢張やっぱり有りますかな」と云うと
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何しろ三畳敷だから二、三人座るとギッシリ詰って身動きも出来ない位で、美妙の書斎のようにおどかし道具をならべる余地もなかったし、美妙のように何でも来いとあごでる物識ものしりぶりを発揮しなかった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
人前をば物識ものしりらしく温順すなほにつくりて、陰に廻りて機關からくりの糸を引しは藤本の仕業に極まりぬ、よし級は上にせよ、ものは出來るにせよ、龍華寺さまの若旦那にせよ、大黒屋の美登利紙一枚のお世話にも預からぬ物を
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
善悪二つあるかと云うと一つだと仰しゃいます方がありますが、其の一つは何だと云うと無形のもので、とんと形がない、善の魂が悪くなるのは何ういう訳だと伺って見ますと、或るお物識ものしりのお講釈に、先ず早く云えば月に雲の掛るようなもので
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)