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節倹
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しまつ
ふりがな文庫
“
節倹
(
しまつ
)” の例文
駿河台の老婦人は、あわれ玉の
輿
(
こし
)
に乗らせたまうべき御身分なるに、
腕車
(
くるま
)
に一人
乗
(
のり
)
の
軽々
(
かろがろ
)
しさ、これを
節倹
(
しまつ
)
ゆえと思うは非なり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
エリザベス時代のある英国人は紙が
節倹
(
しまつ
)
したいからといつて、
胡桃
(
くるみ
)
の
殻
(
から
)
にしまはれる程の豆本に、新約全書そつくり書き込んだといふ事だ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もしかキプリングの友達のやうに、郵税を
節倹
(
しまつ
)
しなければならないとすると、「男爵」は捨ててしまつても、あの帽子だけは撰びたいものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何故だらうとキプリングは小首を
傾
(
かし
)
げたが、それが郵税の
節倹
(
しまつ
)
からだと聞いて、文豪は蟹のやうにぶつぶつ
憤
(
おこ
)
り出した。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かういふ風に文字を小さく書く工夫をすれば紙は幾らでも
節倹
(
しまつ
)
出来るものだ。だが、それでは眼によくないといふかも知れないが、それは無論の事眼を
傷
(
いた
)
める。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
しかしこの場合眼などは
何
(
ど
)
うでもよい、問題は紙を
節倹
(
しまつ
)
する事が出来れば、それで、十分なのだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「そんなに郵税が
節倹
(
しまつ
)
したかつたら、内容の方だけ引裂いて呉れればよかつたに。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
今日
(
こんにち
)
はもう小包の
四手紐
(
しでひも
)
を
節倹
(
しまつ
)
するやうな時勢ぢやありませんからな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「かうなつちや、何でも
節倹
(
しまつ
)
して置くに限る。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“節倹”の意味
《名詞》
節倹(せっけん)
無駄な費用を省き倹約すること。
(出典:Wiktionary)
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
倹
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“節倹”で始まる語句
節倹家