儉約けんやく)” の例文
新字:倹約
心に悲しみ居けるが御儉約けんやくなさるゝは結構けつこうの事なれ共御相續の御養子は御家を御つがせ成さる大事の御方なり其大切なる御養子持參金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それは大層間違つた儉約けんやくでしたね。」と、今再び、話の意味が解つたフェアファックス夫人が口を出した。
「フン、女のくせに二合もけりや豪儀がうぎだゼ。」とお房はひやゝかに謂ツて、些と傍を向き、「だツて、一月ひとつき儉約けんやくして御覧ごらんなさいな、チヤンと反物たんものが一たんへますとさ。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
けれども、淡泊たんぱくで、無難ぶなんで、第一だいいち儉約けんやくで、君子くんしふものだ、わたしすきだ。がふまでもなく、それどころか、椎茸しひたけ湯皮ゆばもない。金魚麩きんぎよぶさへないものを、ちつとはましな、車麩くるまぶ猶更なほさらであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また古墳こふんなかには横穴よこあなといつて、やまがけのようなところに、よこあなをあけたのがあります。つまりつかをこしらへるのを儉約けんやくして、自然しぜんがけ利用りようし、たゞ部屋へやだけをつくつたものといふことが出來できます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
請取るに半分はつかはし叔母女房の衣食のたしになし殘る所は主人へ預け儉約けんやくを第一として勤め居たり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かまはぬ繁昌はんじやうの地故出入場はなけれども少しづつの錢儲ぜにまうけあるにより己一人身といひ元來ぐわんらい大坂生れの事なれば儉約けんやくして消光くらすうち段々得意場も出來はじめ廿兩ばかりの代呂物しろものも四年目には五六十兩の代呂物しろもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)