“しまりや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倹約家50.0%
吝嗇家25.0%
吝嗇屋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加之のみならず年老としとつた両親と、若い妻と、妹と、生れた許りの女児をんなのこと、それに渠を合せて六人の家族は、いかに生活費のかからぬ片田舎とは言へ、又、倹約家しまりやの母がいかにしまつてみても
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
元来が上方者かみがたもの吝嗇家しまりやだったから、御殿奉公中からちょびちょび小金こがねを溜めて大分持っていたそうだ、しかしもうとしとしなので屋敷もひまを貰って自分は此処ここへ一軒あたらしく家を建てたが
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
質屋というと、堅気かたぎの中でもかちかちの吝嗇屋しまりやらしく聞えるが、もっぱら商売になってゆくのは、盗品買けいずかいだといううわさのある質屋なのである。で、そこの番頭という才助さいすけの眼もどこか鋭かった。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)