“しまつや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倹約家50.0%
節倹家16.7%
倹約人8.3%
儉約人8.3%
始末屋8.3%
経済家8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日頃、倹約家しまつやの葛岡も、きょうは何とも言わないばかりか、自分の使い残した僅かの所持金まで全部私に手渡したのでした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それでも先代の親仁おやじと言うのが、もう唯今では亡くなりましたが、それが貴下あなた、小作人ながら大の節倹家しまつやで、積年の望みで、地面を少しばかり借りましたのが、わたくし庵室あんじつ背戸せどの地続きで
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此処へも電気けんと、どんならんなア。阿母おかアはんは倹約人しまつややよつて、点けえでもえゝ、と言やはるけど、暗うて仕様がおまへんなをツさん。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
此處へも電氣點けんと、どんならんなア。阿母アはんは儉約人しまつややよつて、點けえでもえゝ、と言やはるけど、暗うて仕樣がおまへんなをツさん。……二十八も點けてる電氣やもん、五燭を
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
自分はもとより岡田の経済事情を知ろうはずがなかった。あの始末屋しまつやの御兼さんの事を考えると、金という言葉を口から出すのもいやだった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このアウシュコルンというのはノルマン地方の人にまがいなき経済家しまつやで、何によらずみちに落ちているものはことごとく拾って置けば必ず何かの用に立つという考えをもっていた。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)