“上總屋”のいろいろな読み方と例文
新字:上総屋
読み方割合
かずさや57.1%
かづさや42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細面で上品で、年の割に何處かにしたゝるやうな可愛らしさの殘る女と——これが上總屋かずさやの家族の全部で、平次と八五郎を取卷いて、心配さうな顏を寄せた四人でした。
「鍛冶町の上總屋かずさやへでも行つて見ようか。飛んだ結構な智慧が浮ぶかも知れねえ」
「それはございました。御浪人の織部鐵之助樣も、上總屋かづさやの番頭の金五郎さんも、若吉親方も、こゝの息子の幾松さんも——」
飯田町の上總屋かづさやへ行つて見ると、音松の行方不明などは忘れたやうに、奉公人も親類も、相變らず寶搜しに夢中です。