“上屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわや75.0%
うはや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
波止場はとばからあがって真直まっすぐに行くと、大連の町へ出る。それを真直に行かずに、すぐ左へ折れて長い上屋うわやの影を向うへ、三四町通り越した所に相生あいおいさんの家がある。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やがて、お湯殿の上屋うわやのあたりで、みかどのお声がしていた。「……廉子やすこを呼べ」と、仰っしゃったようである。浴後の御髪みぐしやおんの奉仕にかしずいていた女官のひとりが
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
桟橋さんばしると、がらんとした大桟橋だいさんばし上屋うはやしたに、三つ四つ卓子テーブルならべて、税関ぜいくわん役人やくにん蝋燭らふそくひかり手荷物てにもつ検査けんさをしてる。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)