“上総屋”の読み方と例文
旧字:上總屋
読み方割合
かずさや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはございました。御浪人の織部鉄之助様も、上総屋かずさやの番頭の金五郎さんも、若吉親方も、ここの息子の幾松さんも——」
見送の人々は勝三郎の姉ふさ、いそ、てる、勝久、勝ふみ、藤二郎とうじろう、それに師匠の家にいるかねさんという男、上総屋かずさやの親方、以上八人であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
草履をそろえたのは、迎えに来た上総屋かずさやの七造であった。街はもう黄昏たそがれが濃く、眼の前にある料理茶屋の門口にも「かね本」という掛け行燈に火がいれてあった。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)