“上総国”のいろいろな読み方と例文
旧字:上總國
読み方割合
かずさのくに80.0%
かみつふさのくに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治六年癸酉きゆう十二月一日毅堂の長男精一郎、字文豹が年十九にして上総国かずさのくに市原郡宮原村の人元吉元平もとよしげんぺいの長女とわをめとった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
海保漁村、名は元備げんびあざな純卿じゅんけい、また名は紀之きし、字は春農しゅんのうともいった。通称は章之助しょうのすけ伝経廬でんけいろの別号がある。寛政十年に上総国かずさのくに武射郡むさごおり北清水村きたしみずむらに生れた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「海上潟」は下総しもうさ海上うなかみ郡があり、即ち利根とね川の海に注ぐあたりであるが、この東歌で、「右一首、上総国かみつふさのくにの歌」とあるのは、いにしえ上総にも海上郡があり、今市原郡に合併せられた
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)