“創傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きず42.9%
そうしょう28.6%
きりきず14.3%
さうしやう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしの幸福。今の苦痛……苦痛は兎角免れ得ぬにしろ、懐旧の念には責められたくない。昔を憶出おもいだせば自然と今の我身に引比べられて遣瀬無やるせないのは創傷きずよりも余程よッぽどいかぬ!
殴打創傷そうしょうの罪と申して刑法第二百九十九条に照して其の方処分を受けんければならんじゃないか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一郎は、不審にたえない面持で、もう一度創傷きりきずを覗きこんだ。その結果、彼は屍体の頸部に恐ろしいものを発見した。恐ろしい人間の歯のあとを!
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうしてその揷入さうにふした酸漿ほゝづき知覺ちかくのないまでに輕微けいび創傷さうしやう粘膜ねんまくあたへて其處そこ黴菌ばいきん移植いしよくしたのであつたらうか、それとも毎日まいにちけぶりごとあびけたほこりからたのであつたらうか
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)