“遣瀬無”の読み方と例文
読み方割合
やるせな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恋に焦がれつつある、一人の女性(にょしょう)が、その恋を強いてほんのり包もうとして、悶(もだ)えている遣瀬無(やるせな)さを、察してやることが出来るのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
むかしの幸福。今の苦痛……苦痛は兎角免れ得ぬにしろ、懐旧の念には責められたくない。昔を憶出(おもいだ)せば自然と今の我身に引比べられて遣瀬無(やるせな)いのは創傷(きず)よりも余程(よッぽど)いかぬ!
一首の意は、物ごころがつき、年ごろになって、母の哺育(ほいく)の手から放れて以来、こんなに切ないことをしたことはない、というので、恋の遣瀬無(やるせな)いことを歌ったものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)