“無駄遣”の読み方と例文
読み方割合
むだづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年を取ってから先の事はいつでも考えている。だから、お前の稼ぎは今までだって一厘一銭いちりんいっせんだって無駄遣むだづかいをした事はないだろう。それァお前もよく知っているはずだ。なアお千代。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「全く、この頃の若い人よりか却ってお母さん達の方が無駄遣むだづかいをされますわ」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もとより余所よそほかのおぼッちゃま方とは違い、親から仕送りなどという洒落しゃれはないから、無駄遣むだづかいとては一銭もならず、またようとも思わずして、ただ一心に、便たよりのない一人の母親の心を安めねばならぬ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)