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遣瀬無
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やるせな
ふりがな文庫
“
遣瀬無
(
やるせな
)” の例文
恋に焦がれつつある、一人の
女性
(
にょしょう
)
が、その恋を強いてほんのり包もうとして、
悶
(
もだ
)
えている
遣瀬無
(
やるせな
)
さを、察してやることが出来るのだった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
むかしの幸福。今の苦痛……苦痛は兎角免れ得ぬにしろ、懐旧の念には責められたくない。昔を
憶出
(
おもいだ
)
せば自然と今の我身に引比べられて
遣瀬無
(
やるせな
)
いのは
創傷
(
きず
)
よりも
余程
(
よッぽど
)
いかぬ!
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
一首の意は、物ごころがつき、年ごろになって、母の
哺育
(
ほいく
)
の手から放れて以来、こんなに切ないことをしたことはない、というので、恋の
遣瀬無
(
やるせな
)
いことを歌ったものである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
老爺
(
ぢゞい
)
は
遣瀬無
(
やるせな
)
い
瞬
(
またゝき
)
して
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幾週日
(
いくしゅうじつ
)
の
遣瀬無
(
やるせな
)
さ
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
瀬
常用漢字
中学
部首:⽔
19画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“遣瀬”で始まる語句
遣瀬