“そうしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宗匠45.8%
相生16.7%
曹彰8.3%
創傷8.3%
双晶4.2%
掻傷4.2%
総掌4.2%
葬鐘4.2%
蒼松4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛糸の手袋てぶくろめ、白足袋しろたび日和下駄ひよりげたで、一見、僧侶そうりょよりは世の中の宗匠そうしょうというものに、それよりもむしろ俗か。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十干の本たる木火土金水の五行ごぎょうをそのまま木火土金水と有形物の名で押し通したから、火は木を焼いて水に消さるなどと相生そうしょう相尅そうこくの説盛んに、後世雑多の迷信を生じた。
ところがそれは、彼の次男曹彰そうしょうが、五万の味方をひきつれて、これへ駈けつけて来たものだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又、創傷そうしょうを造って死ぬのは痛いから厭だ。で、僕は毒薬死を選ぶことに決したのである。
ある自殺者の手記 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「ははあ、双晶そうしょうのオーソクレースが仲裁ちゅうさいに入った。これは実におもしろい。」
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ひいらぎ蕁麻いらぐさ山査子さんざし野薔薇のばらあざみや気短かないばらなどと戦わなければならなかった。非常な掻傷そうしょうを受けた。
禁闕きんけつを守衛し、官用を弁理べんりし、京都、奈良、伏見ふしみの町奉行を管理し、また訴訟そしょう聴断ちょうだんし、兼ねて寺社の事を総掌そうしょうする、威権かく々たる役目であって、この時代の所司代は阿部伊予守あべいよのかみ
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遙か頭の上の、例の不気味な時計塔から、葬鐘そうしょうの様な十一点鐘が聞えて来た。それから三十分もたったであろうか、二郎はふと妙な音に気づいた。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
数株の蒼松そうしょうは、桜樹に接して、その墓門を護し、一個の花崗石かこうせきの鳥居は、「王政一新之歳、大江孝允おおえたかよし」の字を刻して、とこしえに無韻むいん悼歌とうかを伝う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)