相生そうしょう)” の例文
これによりて、男女の相性、嫁娶かしゅ、修造、家相を選ぶも、みな相生そうしょうを吉とし相剋そうこくを凶とす。しばらくも五行を離るることなし。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
十干の本たる木火土金水の五行ごぎょうをそのまま木火土金水と有形物の名で押し通したから、火は木を焼いて水に消さるなどと相生そうしょう相尅そうこくの説盛んに、後世雑多の迷信を生じた。
小歌が火と云ったのを当てに、陰陽五行の何とかいう条下くだりを繰るに、木生火きひをしょうず火生土ひつちをしょうず、これが相生そうしょうだ、水尅火みずひをこくす火尅金ひきんをこくす、これが相尅そうこくだ、自分の性を知る方法は教えてないが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
この十干、十二支を年月日に配合して、人の性質を鑑定し、かれは火の性である、これは水の性であるという。これを相生そうしょう相剋そうこくと申すことがある。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
方位を考えて吉凶を判ずる法を方鑑と名づけ、これに関する書物もたくさんあるが、その判断は多くは五行を方位の上に配合し、相生そうしょう相剋そうこくを考えて吉凶を定むるのじゃ。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
つぎに、世間に行わるる五行、支干の占法あり。これ、五行を天地万物に配当して、相生そうしょう相剋そうこくを見て吉凶を判ずるなり。相生とは、水より木を生じ、木より火を生ずるの類をいう。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)