“移植”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしょく33.3%
いしよく33.3%
うつしう22.2%
うつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦後せんごになって、どこからか植木屋うえきやがここへ移植いしょくしたものです。いろいろの下草したくさは、しもにやけてあかいろづいていたし、つちは、くろくしめりをふくんでいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんなのをると、もうはるたのかとおもはれます。蝋梅ろうばいはもと支那しなさんですが、はや我國わがくに移植いしよくされおほくは庭木にはきとして灌木状かんぼくじようをしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
わが十二の時、王宮の冬園ふゆそのに夜会ありて、二親みな招かれぬ。うたげたけなわなる頃、国王見えざりければ、人々驚きて、移植うつしうゑし熱帯草木そうもくいやが上に茂れる、硝子ガラス屋根の下、そこかここかと捜しもとめつ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
気難きむづかしきこの主人あるじむづかしき顔しつつさくら移植うつさせて
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)