“移動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いどう50.0%
うつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此急激このきゆうげき移動いどう、これがすなは大地震だいぢしん原因げんいんである。もしかような大移動だいいどう海底かいていおこれば津浪つなみおこすことにもなる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
またひと建築けんちく本義ほんぎは「實」であるとふかもれぬ。いづれがせいいづれがじやであるかは容易よういわからない。ひと心理状態しんりじやうたい個々こゝことなる、その心理しんり境遇きやうぐうしたが移動いどうすべき性質せいしつもつる。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
動く湖、移動うつる沼、姿を消してしまう河や池——全くこの辺のすべてのものは神秘と奇怪とに充ちていた。ある夜突然空の上から微妙な音楽が聞こえて来た。多数の男女の笑う声も。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紙帳の天井に、楓の葉のような影が二個映ってい、それが、ひそかな音を立てて、あちこちへ移動うつっていた。小鳥の脚の影らしい。また二個数が増した。もう一羽、紙帳へ停まったらしい。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)