“うつしう”の漢字の書き方と例文
語句割合
移植100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが十二の時、王宮の冬園ふゆそのに夜会ありて、二親みな招かれぬ。うたげたけなわなる頃、国王見えざりければ、人々驚きて、移植うつしうゑし熱帯草木そうもくいやが上に茂れる、硝子ガラス屋根の下、そこかここかと捜しもとめつ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたしの家から移植うつしうえた秋海棠の花西瓜の色に咲きたる由書越かきこされた手紙の文言を思出してはなお更我慢がならず耳門くぐりの戸に手をかけるとすらすらと明いたのみならず、内にはいればこれはいかに
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)