“衒気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんき89.8%
てらい2.0%
てらいげ2.0%
てらひげ2.0%
アフェクテーション2.0%
プリテンス2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも青臭く衒気げんき満々のもののような気がして来て、全く、たまらないのであるが、そこがれいの鉄面皮だ、洒唖々々然しゃあしゃあぜんと書きすすめる。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
かいなでの在郷連と違った兄さんだぞという見得みえで、後ろに声援の芸妓連をはじめ、群がる見物人の手前という衒気てらいが充分に見えきっているから、お角がこれはよくないと思いました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それが夜郎自大やろうじだいでするような、衒気てらいげにも、高慢にも響かないで、いかにも尋常に出て来る。さながら、そう呼んで差支えないだけの家に生れた子が、そう呼んでいる通りの自然にしか響かないのです。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
作に当気あたりげのないものは尠い。衒気てらひげのないものは尠い。批評にもはつきり物を言つて見せたやうなものが少い。皆な何処かで妥協したり、好い加減にしたりしてゐる。
解脱非解脱 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
天才的な知識的な行動——それを雄吉は後になってからは衒気アフェクテーションの伴ったかなり嫌味なものと思ったが、その当時はまったくそれに魅惑されて、天才青木に対する淑慕を
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)