“千世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちせ66.7%
ちい16.7%
ちよ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早朝五時ちょっと過ぎたじぶん、千世ちせが居間で鏡に向っていると、家士の岩間勇作が来て「来客です」と告げた。もちろん戸外は明るくなっているが、まだ客の来る時刻ではなかった。
四日のあやめ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
千世ちいちゃん、今(箱さん。)を寄越すから、着換えないでいらっしゃいよ。姉さんを気をつけて。お孝さん
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かやぶきの廊渡殿わたどのなどはる/″\とえんにをかしうせさせ給へり。御前の山より滝おとされたる石のたゞずまひこけふかきみ山木に枝さしかはしたる庭の小松もげに/\千世ちよをこめたるかすみのほらなり。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)