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些
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ちよ
ふりがな文庫
“
些
(
ちよ
)” の例文
男は
些
(
ちよ
)
と
足淀
(
あしよどみ
)
して、直ぐまた私の立つてゐる前を醫者の方へ駈け出した。其何秒の間に、藤野さんの變つた
態
(
さま
)
が、よく私の目に映つた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「お
國
(
くに
)
のお
母
(
つか
)
さんが贈つて下すつたものをあなたは今召し上つたんですよ。」と、
些
(
ちよ
)
つと
揶揄氣味
(
からかひぎみ
)
で云つた。
母と子
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
「あんたも
暑
(
あつ
)
からうなあ——や、
青
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
をして!……も
些
(
ちよ
)
ツとで
茶屋
(
ちやや
)
があるで、
水
(
みづ
)
など
飮
(
の
)
まつせえ。」
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「躰?」と友は
些
(
ちよ
)
ツと私の
方
(
はう
)
を見て、「躰は
無論
(
むろん
)
惡
(
わる
)
いさ。
加此
(
それに
)
此
(
こ
)
の
天氣
(
てんき
)
ぢやね。」
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
些
(
ちよ
)
と男の顔を
盻
(
みや
)
りて、
濡
(
ぬ
)
るる
瞼
(
まぶた
)
を軽く
拭
(
ぬぐ
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「
些
(
ちよ
)
つと見る必要があるんだ。」
母と子
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
お静は
些
(
ちよ
)
と
涙含
(
なみだぐ
)
みし目を
拭
(
ぬぐ
)
ひて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...