“盻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げい25.0%
へん25.0%
み25.0%
みや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は一盻(げい)の微笑を彼等に注ぎかけて、靜かに歩みを地獄の門に向けた。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
四季袋(しきぶくろ)を紐短(ひもみじ)かに挈(さ)げたるが、弗(ふ)と此方(こなた)を見向ける素顔の色蒼(あを)く、口の紅(べに)も点(さ)さで、やや裏寂(うらさびし)くも花の咲過ぎたらんやうの蕭衰(やつれ)を帯びたれど、美目の盻(へん)たる色香(いろか)尚濃(なほこまやか)にして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
場内の女客に美しきはあらずやと左を顧み右を盻(み)しかど、遂にさる者を認め得ざりき。忽ち隣席に就く人あり。こは嘗て某(なにがし)の筵(むしろ)にて相見しことある少年紳士なりき。
些(ちよ)と男の顔を盻(みや)りて、濡(ぬ)るる瞼(まぶた)を軽く拭(ぬぐ)へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)