“此種”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このしゆ80.0%
このしゅ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日こんにちの東京市、ことに場末ばすえの東京市には、至る所に此種このしゆいへが散点してゐる、のみならず、梅雨つゆつたのみの如く、日毎に、格外の増加律を以て殖えつゝある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すくなくとも喋舌しやべらないことをもつひど自分じぶんらがるもの馬鹿者ばかもの骨頂こつちやうつてろしいして此種このしゆ馬鹿者ばかものいまにチヨイ/\見受みうけるママなさけない次第しだいである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
上の句と下の句との聯絡が、「おもほゆるかも」で収めてあるのは、古代人的に素朴簡浄で誠によいものである。なお此種このしゅの簡潔に山を詠んだ歌は幾つかあるが、いまは此一首を以て代表せしめた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)