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此種
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このしゆ
今日の東京市、ことに
場末の東京市には、至る所に
此種の
家が散点してゐる、のみならず、
梅雨に
入つた
蚤の如く、日毎に、格外の増加律を以て殖えつゝある。
少くとも
喋舌らないことを
以て
甚く
自分で
豪らがる
者は
馬鹿者の
骨頂と
言つて
可ろしい
而して
此種の
馬鹿者を
今の
世にチヨイ/\
見受ける
には
情ない
次第である。
餘震を
恐怖せるため、
消防に
十分の
實力を
發揮することが
出來なかつたとは、
屡專門の
消防手から
聞く
述懷であるが、
著者は
此種の
人士が
餘震を
誤解してゐるのを、
最も
遺憾に
思ふものである。