“みいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見出92.0%
発見4.3%
看出1.9%
發見1.2%
発出0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ふと頭をもたげて、燈明とうみょうと香煙のたちのぼる間に、あのすばらしい観音の姿を見出みいだしたときの驚きはどんなであったろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
午前ひる少しく前のほど、用人の死骸を発見みいだしたる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討てうちにしたり」とばかりにて、手続てつゞきを経てこと果てぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
されば意地きたなき穴さがし、情人なききらわれ者らは、両個ふたりの密事を看出みいだして吹聴せんものと、夜々佐太郎が跡をつけ、夜遊びの壮年らも往きかえりにこの家の様子をうかがいぬ
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
翌年の春の初め、森の中には未だ所々に雪が殘つてる時分お里はまた見えなくなつた。翌日あくるひ、老爺は森の奧の大山毛欅の下で、裸體はだかにされて血だらけになつてゐる娘の屍を發見みいだした。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
毎夕納涼台すずみだいに集るやからは、喋々ちょうちょうしく蝦蟇法師のうわさをなして、何者にまれ乞食僧の昼間の住家を探り出だして、その来歴を発出みいださむ者には、賭物かけものとしてきん一円をなげうたむと言いあえりき
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)