發見みいだ)” の例文
新字:発見
さぐることも發見みいだすことも出來でき有樣ありさま——それがためにならぬのはれてあれど——可憐いたいけなつぼみそのうるはしい花瓣はなびらが、かぜにもひらかず、日光にもまだ照映てりはえぬうちに
翌年の春の初め、森の中には未だ所々に雪が殘つてる時分お里はまた見えなくなつた。翌日あくるひ、老爺は森の奧の大山毛欅の下で、裸體はだかにされて血だらけになつてゐる娘の屍を發見みいだした。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)