発出みいだ)” の例文
旧字:發出
毎夕納涼台すずみだいに集るやからは、喋々ちょうちょうしく蝦蟇法師のうわさをなして、何者にまれ乞食僧の昼間の住家を探り出だして、その来歴を発出みいださむ者には、賭物かけものとしてきん一円をなげうたむと言いあえりき
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)