“手討”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てうち83.3%
てう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そこにおる婢が、無礼を働きましたから、手討てうちにいたしかけたところが、逃げて来ました。その婢を渡してくだされ、手討にいたします」
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
午前ひる少しく前のほど、用人の死骸を発見みいだしたる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討てうちにしたり」とばかりにて、手続てつゞきを経てこと果てぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
泣きながら城内じょうないへついてきたむすめも、その百姓も、ちょうど酒宴しゅえんをしていた長安ながやすのよいさけ興味きょうみになって無慈悲むじひ手討てうちにあって殺されたが、その死骸しがいを投げすてられたと聞くこのほり
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)