“てうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手打43.8%
手討31.3%
18.8%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寄つてお出でよと甘へる聲も蛇くふ雉子きゞすと恐ろしくなりぬ、さりとも胎内十月の同じ事して、母の乳房にすがりし頃は手打てうち/\あわゝの可愛げに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
午前ひる少しく前のほど、用人の死骸を発見みいだしたる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討てうちにしたり」とばかりにて、手続てつゞきを経てこと果てぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さっきから黙然もくねんとして、ただ打頷うちうなずいておりました小宮山は、何と思いましたか力強く、あたかも虎をてうちにするがごとき意気込で、蒲団の端を景気よくとんと打って、むくむくと身を起し
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子曰く、虎をてうち(徒搏)にし、河をかちわた(徒渉)りて、死すともゆるなきものは、吾くみせざるなり、必ずや事に臨みておそれ謀を好みて成すひとに(与する)なり。(一〇)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)