“どや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
16.7%
16.7%
16.7%
12.5%
殴打8.3%
8.3%
4.2%
度屋4.2%
打撲4.2%
打擲4.2%
4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、それじゃあ指せないってんだな、悪党! 自分の方に勝味がないものだから、それで指さないんだな! さあ、こいつをどやしつけろ!」
もしか悪戯いたづらな蠅が、井口氏の鼻つ先にでもとまらうものなら、井口氏はその蠅叩きでもつて、脂ぎつた自分の顔をいやといふ程どやしつけ兼ねなかつた。
この上すすめると、鍬でどやされる。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「それは屹度、うまやのかへりに馬を撫でたその掌面てのひらで、夫人おくさん頬桁ほゝげたを思ひきりどやしつける癖なんだらう。」
彼は背後うしろからまさかり殴打どやされたようにおどり上った。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「よし。僕はし君が普段本を読んでいるところを見つけたら、シンバリ棒でどやしつけてやる」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「下宿屋のまづいめしを一日に十ぺん食つたら物足りる様になるか考へて見ろ」といきなり警句でもつて三四郎をどやしつけた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎は此所こゝて、さら悄然しよげて仕舞つた。何所どこの馬の骨だかわからないものに、あたまがらない位どやされた様な気がした。ベーコンの二十三ページに対してもはなはだ申訳がない位に感じた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「何だい、今の三度屋どやは?」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのまなこでなうて、そんな鬪爭けんくわまなこ何處どこにあらう? 足下おぬしあたまには鷄卵たまご黄蛋きみ充實つまってゐるやうに、鬪爭けんくわ充滿いっぱいぢゃ、しかも度々たび/″\打撲どやされたので、少許ちっと腐爛氣味くされぎみぢゃわい。
「何かしやがる、らさうに。打擲どやしつけるぞ!」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
呪はしい棍棒だ、そいつでどやされると堪らなく痛い。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)