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叩
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どや
ふりがな文庫
“
叩
(
どや
)” の例文
その時分熊本の城下には
叩
(
どや
)
しつけていい尻はどつさり有つたかも知れないが、
他人
(
ひと
)
の
身体
(
からだ
)
では肝腎の痛さは判らなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もしか
悪戯
(
いたづら
)
な蠅が、井口氏の鼻つ先にでもとまらうものなら、井口氏はその蠅叩きでもつて、脂ぎつた自分の顔をいやといふ程
叩
(
どや
)
しつけ兼ねなかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「斜視睨みの男は自分の助手に言つたさうだ。おい、俺は牛の
眉間
(
みけん
)
を
叩
(
どや
)
しつけようと思つてる。だから、
巧
(
うま
)
く牛を持つてゐて呉れなくつちや困るつて。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と言つて
極
(
きま
)
つたやうに鋼鑼の
横
(
よこ
)
つ
面
(
つら
)
を厭といふ程
叩
(
どや
)
し付ける。銅鑼は急に腹が減つたやうな声をして唸り出す。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と
喚
(
わめ
)
くと同時に、手に持つた鉄扇で、思ひ切り強く
卓子
(
テエブル
)
を
叩
(
どや
)
しつける。(松下はこんな訪問には、いつも「体面」を置いて
往
(
ゆ
)
く代りに、机の
抽斗
(
ひきだし
)
から鉄扇を持ち出す事に
定
(
き
)
めてゐる。)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
地方自治の事か何かで、氏は例の白熱のやうな雄弁で、自治は
愛蘭
(
アイルランド
)
にも、自治は
蘇格蘭
(
スコツトランド
)
にも、自治は
威耳斯
(
ヱールス
)
にも許さなければならないと言つて、勢ひ込んでとんと
卓子
(
テーブル
)
を一つ
叩
(
どや
)
しつけた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
叩
漢検準1級
部首:⼝
5画
“叩”を含む語句
打叩
叩頭
袋叩
羽叩
鉢叩
目叩
屡叩
繁叩
叩音
鉦叩
蠅叩
叩付
叩殺
引叩
叩鉦
叩頭百拝
眼叩
御叩頭
叩門
叩戸
...