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手討
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てうち
ふりがな文庫
“
手討
(
てうち
)” の例文
「そこにおる婢が、無礼を働きましたから、
手討
(
てうち
)
にいたしかけたところが、逃げて来ました。その婢を渡してくだされ、手討にいたします」
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
午前
(
ひる
)
少しく前のほど、用人の死骸を
発見
(
みいだ
)
したる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「
手討
(
てうち
)
にしたり」とばかりにて、
手続
(
てつゞき
)
を経てこと果てぬ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
嘉川家の
御用人
(
ごようにん
)
平左衞門殿の申さるゝには御
手討
(
てうち
)
になりたる者ゆゑ此方にて
取置
(
とりおき
)
たり
然樣
(
さやう
)
存
(
ぞん
)
ずべしとのことで御座りましたが其平左衞門と申人は
恐
(
おそろ
)
しい人で
大層
(
たいそう
)
な
見識
(
けんしき
)
にて私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
公はこれを聞かれて非常に怒られ、西郷の帰り次第、
何人
(
なにぴと
)
でも
差支
(
さしつか
)
えなきゆえ、
手討
(
てうち
)
にせよとの命令を下した。これを聞いた
大久保
(
おおくぼ
)
はそもそも西郷を
久光
(
ひさみつ
)
公に
推薦
(
すいせん
)
したのは自分である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いえ/\三代相恩でも、兄玄蕃が
手討
(
てうち
)
になり、嫁の關まで殺されました」
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
あれは先妻の
祟
(
たた
)
りじゃ、
私
(
わし
)
に
怨
(
うら
)
みを報いるつもりであったろうが、
私
(
わし
)
を恐れて、平三郎の命をとったのじゃ、舟の傍へ浮きあがった女は、宵に平三郎が
手討
(
てうち
)
にしようとした
女
(
おなご
)
だと云うたが
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
睨
(
にら
)
み付猶何とか申たならば又私しをも
手討
(
てうち
)
に致しさうな
勢
(
いきほ
)
ひなりしと云ば大岡殿夫は
何時頃
(
いつごろ
)
手討
(
てうち
)
に成し樣子なるやと有に吉兵衞ハイ
何時頃
(
いつごろ
)
で御座りますか日も申
聞
(
きけ
)
られず
大概
(
おほかた
)
海川へでも死骸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“手討”の解説
『手討』(てうち)は、1963年に大映が配給した、田中徳三監督による時代劇映画で、主演は市川雷蔵。岡本綺堂原作の『お菊と播磨(番町皿屋敷)』を映像化したものである。
やむを得ず、愛するものを自ら手にかけることになった侍の悲恋の物語である。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
討
常用漢字
小6
部首:⾔
10画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭