“看出”の読み方と例文
読み方割合
みいだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アルガント燈は人を迷はさんと欲する如き光もてこれを照し出せり。こはわが轉瞬の間に看出みいだしたる室内のさまなりき。
されば意地きたなき穴さがし、情人なききらわれ者らは、両個ふたりの密事を看出みいだして吹聴せんものと、夜々佐太郎が跡をつけ、夜遊びの壮年らも往きかえりにこの家の様子をうかがいぬ
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
文学に於て向上の一路を看出みいだしたのだ、堕落なんぞと思われては心外だと喰って懸ると、気の練れた父は敢てさからわずに、昔者むかしものおれには然ういうむずかしい事は分らぬから、おれはもう何にも言わぬ
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)