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みだ
ふりがな文庫
“
見出
(
みだ
)” の例文
秋「
私
(
わし
)
は決して云わん、
首尾好
(
しゅびよ
)
く悪人を
見出
(
みだ
)
して御当家安堵の想いを為すような事になれば、何うか願って手前に五人扶持も
遣
(
や
)
りたいの」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男
(
をとこ
)
の
裾
(
すそ
)
を
見出
(
みだ
)
ししかば、ものをも
言
(
い
)
はず
一嘴
(
ひとくちばし
)
、
引咬
(
ひつくは
)
へて
撥
(
は
)
ね
飛
(
と
)
ばせば、
美少年
(
びせうねん
)
はもんどり
打
(
う
)
つて、
天上
(
てんじやう
)
に
舞上
(
まひあが
)
り、
雲雀
(
ひばり
)
の
姿
(
すがた
)
もなかりしとぞ。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
どこからも
慰藉
(
いしゃ
)
は来ない。自分の悲痛の内にも、それを
見出
(
みだ
)
す事が出来ない。そして男の涙の頬を伝わって流れるのを見て、その涙を
羨
(
うらや
)
ましく思った。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
そして、
翌日
(
よくじつ
)
のその
新聞
(
しんぶん
)
には、
大
(
おお
)
きな
見出
(
みだ
)
しで、
孝行
(
こうこう
)
の
少年
(
しょうねん
)
の
記事
(
きじ
)
が、
写真
(
しゃしん
)
とともに
載
(
の
)
せられていました。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
他
(
た
)
に
例
(
れい
)
の
無
(
な
)
かつたのを
今回
(
こんくわい
)
見出
(
みだ
)
したのだ。
俵形
(
ひやうけい
)
の
土器
(
どき
)
から
植物
(
しよくぶつ
)
を
探
(
さが
)
し
出
(
だ
)
したのは、
實
(
じつ
)
に
余
(
よ
)
である。
危
(
あやう
)
く
人夫
(
にんぷ
)
が
捨
(
す
)
てやうとしたのを、
引取
(
ひきと
)
つて
調
(
しら
)
べたからである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
小橋氏は鞄を
提
(
ひつさ
)
げた儘はたと立ち停つた。自分が訪ねて
往
(
ゆ
)
かうとする町の方角が立たなくなつたのだ。で、道通りの人の中から、
精々
(
せい/″\
)
親切さうな、
信神
(
しんじん
)
家らしい男を
見出
(
みだ
)
して呼びかけた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
失
(
う
)
せにしものは
此
(
ここ
)
に
見出
(
みだ
)
され、求むるものは
此
(
ここ
)
に備はり、家
兵燹
(
へいせん
)
に焼かるる憂なく、愛する
夫
(
つま
)
を戦場に死せしめず、和楽の
和雅音
(
わげおん
)
大空に棚引いたり。如何に人々、今こそ波羅葦増雲近づけり。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
引
(
ひき
)
かへて
尋
(
たづ
)
ねぬならねど
身
(
み
)
に
恥
(
は
)
づれば
我
(
わ
)
れとは
訪
(
と
)
はれぬお
主
(
しゆう
)
のもとへ
又
(
また
)
見出
(
みだ
)
されて二
度
(
ど
)
の
恩
(
おん
)
あるが
中
(
なか
)
にも
取分
(
とりわ
)
けて
孃
(
じやう
)
さまの
御慈愛
(
おいつくしみ
)
は
山
(
やま
)
の
中
(
うち
)
の
峯
(
みね
)
たかきが
上
(
うへ
)
も
高
(
たか
)
く
海
(
うみ
)
の
中
(
うち
)
の
沖深
(
おきふか
)
きが
上
(
うへ
)
も
深
(
ふか
)
しお
可愛
(
かあい
)
や
誰
(
た
)
れ
人
(
びと
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで哲学書を読む事にして、マリイに言い付けて、本箱からショペンハウエルとニイチェとを出させた。
暫
(
しばら
)
く読んでいる内は、その説いている道理から平和を
見出
(
みだ
)
す事も出来た。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
東京理科大学の標本室には、加賀の
白山
(
はくさん
)
で取ったのと、信州の
駒
(
こま
)
ヶ嶽
(
たけ
)
と
御嶽
(
おんたけ
)
と、もう
一色
(
ひといろ
)
、北海道の札幌で
見出
(
みだ
)
したのと、四通り黒百合があるそうだが、私はまだ見たことはなかった。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
またもひと
本
(
もと
)
見出
(
みだ
)
しては
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
貴下
(
あなた
)
をお
送
(
おく
)
り
申
(
まを
)
しますのに、
町中
(
まちぢう
)
を
新地組合
(
しんちくみあひ
)
の
看板
(
かんばん
)
では、
御外聞
(
おぐわいぶん
)
に
係
(
かゝ
)
はらうと
云
(
い
)
ふ、……
其處
(
そこ
)
で
此
(
こ
)
の
橋向
(
はしむか
)
うを、あぶれてぶらついて
居
(
を
)
ります、
私
(
てまへ
)
が、お
見出
(
みだ
)
しに
預
(
あづか
)
りましたものと
見
(
み
)
えます、へい
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当
見廻