“惣身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうみ58.3%
そうしん41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六三郎は惣身そうみに冷や水でも浴びせられたように感じて、息ももう詰まってしまいました。からだは石のようになって、ふるえることも出来なくなりました。
子供役者の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
前の話があって、ゾッとして寒がっているところへ、それですから、惣身そうみに水をかけられたような思いです。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
胃についてい得べき事は、惣身そうしんについても道い得べき事である。惣身について道い得べき事は、精神についてもい得べき事である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
日向国飫肥おび領の山中にて、近き年菟道弓うじゆみにて怪しきものを取りたり。惣身そうしん女の形にして色ことのほか白く黒髪長くして赤裸なり。人に似て人にあらず。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)