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惣身
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そうみ
ふりがな文庫
“
惣身
(
そうみ
)” の例文
六三郎は
惣身
(
そうみ
)
に冷や水でも浴びせられたように感じて、息ももう詰まってしまいました。からだは石のようになって、ふるえることも出来なくなりました。
子供役者の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前の話があって、ゾッとして寒がっているところへ、それですから、
惣身
(
そうみ
)
に水をかけられたような思いです。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
餌を
瞰
(
ねら
)
いまた笛声を聴く時、それを拡げると喉が
団扇
(
うちわ
)
のように
脹
(
ふく
)
れ、
惣身
(
そうみ
)
の三分一を
竪
(
た
)
てて
嘯
(
うそぶ
)
く、その状極めて畏敬すべきところからインド人古来これを神とし、今も卑民のほかこれを殺さず。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
惣身
(
そうみ
)
にうんと力を
籠
(
こ
)
むれば、さしもの毒竜
弗
(
ふっ
)
つと
断
(
き
)
れ
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お蝶は
惣身
(
そうみ
)
の血が一度に凍るように感じられて、あわてて衾を深くかぶって枕の上に俯伏してしまうと、墨塗りの
縁
(
ふち
)
をつけた大きい襖がさらりとあいたらしく思われて
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
塵
(
ぢん
)
と
固緊
(
しめつ
)
くれば、
物々
(
もの/\
)
しやと
苦桃太郎
(
にがもゝたらう
)
、
惣身
(
そうみ
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お糸はやはり狐の
変化
(
へんげ
)
で、その同類が自分に復讐を試みたのかと思うと、巳之助は急に
怯気
(
おじけ
)
が出て、
惣身
(
そうみ
)
が鳥肌になった。口では強そうなことを云っていても、彼は決して
肚
(
はら
)
からの勇者でない。
半七捕物帳:52 妖狐伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
惣
漢検準1級
部首:⼼
12画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“惣”で始まる語句
惣菜
惣領
惣
惣髪
惣門
惣助
惣嫁
惣太
惣吉
惣左