“みちしるべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道標64.0%
標準8.0%
道程標8.0%
道案内8.0%
東道4.0%
路案内4.0%
道知辺4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大枝おおえ越え丹波路”の道標みちしるべが見え、振返れば、さっき別れてきた大淀の流れも、にぶい銀の延べ板みたいに暮れ残っている。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
是水路このすゐろ日本道五百里ばかりなり。さてくだん標準みちしるべ洪水こうずゐにてや水に入りけん、○洞庭とうてい赤壁せきへき潯陽じんやう楊子やうしの海の如き四大江だいこう蕩漾周流たうやうしうりうして朽沈くちしづまず。
「たとえ男結びだろうと、男がいた女の靴跡があろうとどうだろうと……、そんなものが、この底知れない事件で何の役に立つもんか。これはみな、犯人の道程標みちしるべにすぎないんだよ」と云ってから懶気ものうげな声で
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ヂュリ あの光明ひかりあさぢゃない、いえ/\、朝日あさひではないわいの。ありゃ太陽たいやうがおまへために、今宵こよひマンチュアへの道案内みちしるべ炬火持たいまつもちやくさしょとて、きふ呼出よびだしたひかものぢゃ。
きらめきて東道みちしるべせむ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
朝飯後、客の夫婦は川越の方へ行くと云うので、近所のおかみを頼み、荻窪まで路案内みちしるべかた/″\柳行李をわせてやることにした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
暇乞いとまごひして戸口を出づれば、勝手元の垣のきは二十歳はたちかと見ゆる物馴顔ものなれがほの婢のてりしが、うしろさまに帯㕞おびかひつくろひつつ道知辺みちしるべす。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)