“真桑瓜”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞桑瓜
読み方割合
まくわうり88.9%
まくはうり11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お民が家のものを呼び集めて季節がらの真桑瓜まくわうりでも切ろうと言えば皆まで母親には切らせずに自分でも庖丁ほうちょうを執って見たりして
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
斗満で食った土のものゝ内、甘藍、枝豆えだまめ玉蜀黍とうもろこし、馬鈴薯、南瓜とうなす蕎麦そば大根だいこきびもち、何れも中々味が好い。唯真桑瓜まくわうりは甘味が足らぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
が、彼等は、——サドカイの徒やパリサイの徒は今日でもひそかにこの盗人に賛成してゐる。事実上天国にはひることは彼等には無花果いちじゆく真桑瓜まくはうりの汁をすするほど重大ではない。
続西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
メロンは唐茄子なすのやうな形も中味の色もつた真桑瓜まくはうりに似た味の瓜で氷でひやしてあるのを皮を離して砂糖を附けて食べるのである。五しきの藁のつとなかば包まれた伊太利亜イタリアの赤い酒も来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)