真桑瓜まくはうり)” の例文
旧字:眞桑瓜
が、彼等は、——サドカイの徒やパリサイの徒は今日でもひそかにこの盗人に賛成してゐる。事実上天国にはひることは彼等には無花果いちじゆく真桑瓜まくはうりの汁をすするほど重大ではない。
続西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
メロンは唐茄子なすのやうな形も中味の色もつた真桑瓜まくはうりに似た味の瓜で氷でひやしてあるのを皮を離して砂糖を附けて食べるのである。五しきの藁のつとなかば包まれた伊太利亜イタリアの赤い酒も来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)