“小督”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こごう86.7%
こがう13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちばんおちいさい小督こごうどのなども最早やおひとりであんよをなされたり、かたことまぜりにものを仰っしゃったりなされましたので
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
盛り上がる古桐の長い胴に、あざやかに眼をませと、への字に渡す糸の数々を、幾度か抑えて、幾度かねた。曲はたしか小督こごうであった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「源氏には葵の上の巻もおしたやうに存じてりますが、平家にはおへんどすな。尤も小督こがうの曲の前に葵の前といふのが一つおして……」
會つたところで、往事、黒田清輝先生の處からその「小督こがう」のデッサンを借りて來て互に感奮して話し合つたやうな氣分は到底かもし出されぬのであらう。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)