“小督局”の読み方と例文
読み方割合
こごうのつぼね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲国はむろん団十郎で、小督局こごうのつぼねが秀調、小女房冷泉れいぜいが新蔵、「高野物狂」では高師四郎たかしのしろうが団十郎、ちご龍若が女寅めとらであったが、取分けて仲国が優れてよかった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小督局こごうのつぼねの墓所を右に見て、あの遊覧船の発着所の前を過ぎ、天竜寺の南門の方へ曲ったところに「聴雨あん」と云う額の懸った門のあるのがそれであると教えられていたので、直ぐに分ったが
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
故にそのリリシズムを理解しない限りにおいて、百千の句はことごとく皆凡句であり、それを理解する限りにおいて、彼のすべての句は皆いのである。例えば小督局こごうのつぼねの廃跡を訪うてんだという句
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)