“ちいさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幼少50.0%
小兒10.0%
小妾10.0%
小片10.0%
10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方あなた何時いつにかくるしんだことでもあるのですか、くるしみとうことの理解りかいをもっておでですか、あるい失礼しつれいながら貴方あなたはお幼少ちいさい時分じぶん打擲ぶたれでもなされましたことがおありなのですか?
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
月給げつきうの八ゑんはまだ昇給しようきう沙汰さたし、此上このうへ小兒ちいさいうまれて物入ものいりがかさんで、人手ひとでるやうにつたら、おまへがたがなんとする、美尾みを虚弱きよじやく身體からだなり、良人おつとたすけて手内職てないしよくといふも六ツかしかるべく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「奥さんはきょうで二日御飯をあがらないのですよ。だから旦那は小妾ちいさいのを一人買おうと思っているんです」
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
はっと思うたが及ばない、見れば猪口は一つおどって下の靴脱くつぬぎの石の上に打付ぶつかって、大片おおきいのは三ツ四ツ小片ちいさいのは無数にくだけてしまった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
松蟲の鐘をちいさいしもくにて、手の内に鳴せ、孫四郎節のねんぶつ滿々みち/\て、後生願ひ願のさかんなる時なれば此等の聽受の多、にぎやかなるもことわり
女順禮 (旧字旧仮名) / 三田村鳶魚(著)
それはイエスがちいさい時から、愛誦したという歌であった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)