“物入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものいり71.4%
ものい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰もが知っている通り、春夏秋冬と、松の木ぐらい手入ていれに手数のかかる木はすくない。自然物入ものいりもかさむ。全くやっかい至極な放蕩息子だ。
解説 趣味を通じての先生 (新字新仮名) / 額田六福(著)
新太郎と共に、三人を上野まで送つて呉れたお吉は、さぞ今頃、此間中は詰らぬ物入ものいりをしたと、寢物語に源助にこぼしてゐる事であらう。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は行つて、彼の教へた物入ものいれを探し、云はれた品物を見つけて、それを持つて引返した。
月給げつきうの八ゑんはまだ昇給しようきう沙汰さたし、此上このうへ小兒ちいさいうまれて物入ものいりがかさんで、人手ひとでるやうにつたら、おまへがたがなんとする、美尾みを虚弱きよじやく身體からだなり、良人おつとたすけて手内職てないしよくといふも六ツかしかるべく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)